卯月堂菓子舗
懐かしの「たぬきケーキ」があるお店
昭和初期から3代に渡って続く老舗。陳列の和菓子・洋菓子はどれも素朴で懐かしい、一周回って新しいものばかり。
※以下は『カメラ女子 in たいない』による取材記事です※
お伺いしたのは2019年12月。メニュー・価格等の情報は取材当時のものです。
「たぬきケーキ」をご存じですか?
昭和40年~50年代に流行して、全国のお菓子屋さんで作られていたケーキです。
まだ生クリームが貴重だったころ、保存がしやすいバタークリームを使って作られたたぬき型のお菓子。懐かしく思い出される方もいるのではないでしょうか。
たぬきケーキのあるお菓子屋さんは古くからの店が多く、時代の流れとともに徐々に姿を消している所から、「洋菓子界の絶滅危惧種」なんて言われています。
一部のマニアの人たちは、たぬきケーキをゲットすることを
「捕獲する」と言うのだとか。
そんな絶滅危惧種のたぬきケーキ、実は胎内で「捕獲」できるんです・・・!
北本町にある卯月堂。昭和初期から営業している老舗です。
歴史を感じるレトロな門構え・・・さっそくお邪魔してみましょう(⑅•ᴗ•⑅)੭⁾⁾
貴重な生物を求めるハンターのような気持ちでショーケースをのぞき込むと・・・
いた!いました!!絶滅危惧種のたぬきケーキ(*´ロ`*)!!
にわかのカメラ女子でしたが、その存在を確認して愛おしさがこみ上げてきました(笑)!
純和風の建物からは想像しにくいのですが、卯月堂さんは洋菓子のレパートリーが豊富。
どれも素朴で懐かしい、一周回って新しい、そんなお菓子が並んでいます(*ฅ́˘ฅ̀*)♡
もう一つのショーケースには和菓子のパレード。
看板商品のコーヒーどらやきや、胎内銘菓の『水芭蕉』の姿が確認できます。
カメラ女子、たぬきにとどまらず「あれも!」「これも!」と捕獲を開始。
結局たくさん連れて帰ってきてしまいました・・・( ˙▿˙ ; )=3
卯月堂さんでは、材料に市内・県内のものが多く使われています。
胎内市の名産「米粉」や、サツマイモの「べにはるか」を使った新商品を開発したり、コンテストに参加したりして、常に地域の、お菓子業界の発展を考えて営業されています。
もとは和菓子屋からのスタート。洋菓子製造を始めたのは先代からだそうです。
それまでの商品にも洋菓子の要素を取り入れ、時代の流れに対応しながら伝統を守ってきました。
そんな変化の中で、実は「たぬきケーキ」にも、一時販売終了の危機がありました。昔から使っていた材料が生産中止になったためです。
「思い出のたぬきケーキをなくさないで!」というお客さまの声により、製造方法を変えて生産を継続。
某TV番組で“密かなブーム”と言われてから、懐かしいバタークリームが味わえるお菓子として再び人気商品に返り咲きました。
「お客さまの喜ぶ顔がなにより嬉しい。これからも幅広い層のお声に応えていきます」
三代目はおっとりと優しい口調で仰います。
が、その実は、地元の先輩に言われ「カレー笹団子」なる珍品を開発するようなチャレンジ精神旺盛な方(笑)!
その精神で、「たぬきケーキが捕獲できる場所」として、いつまでも伝統をつないでいってほしい。
卯月堂の伝統と革新のお菓子の数々、ぜひゲットしてみて下さい!
施設情報
住所 | 胎内市北本町5-25 |
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TEL | 0254-43-2545 |
営業時間 | 9:00~19:00 |
定休日 | 木曜(祝日の場合には別日) |