時田敷物店
国産のい草を使った高品質な畳を製造・販売
伝統的な床材「畳」を、こだわりを持って製造・販売しているまちの畳屋さん。熊本産のい草を使った品質の良い畳表は、目が詰まっていて丈夫で長持ち!生活様式の変化にあわせたユニット畳や、大ヒット漫画『鬼滅の刃』のミニ畳も販売しています。
※以下は『カメラ女子 in たいない』による取材記事です※
お伺いしたのは2021年1月。価格等の情報は取材当時のものです。
日本人の生活と切っても切り離せない「畳」。
その歴史は平安時代から・・・と言いますから、千年という長い間、変わらずに使われてきている床材です。
天然の素材で湿度調整、空気洗浄、断熱・保温などの機能を持ち、耐久性に優れている畳は、「スローライフ」や「エコロジー」が提唱される現代において、日本だけではなく世界中から再び注目を集めています。
「畳に触れたことがない」という日本人はいないとは思いますが、それがどうやって出来ているのか知っている人はごく少数のような気がします。
(カメラ女子も、取材をするまで気にしたことがなかった・・・)
今回は、胎内で6代続く時田敷物店にお邪魔して、伝統的な畳の構造とその魅力に迫っていきたいと思います!
お店に入ると、ふわりと漂ってくる畳の匂い。
とっても落ち着くいい香りだし、おばあちゃんちに来たような懐かしい感じもするなぁ。
「僕は生まれた時からここにいるので、その感覚が分からないんですよね」
迎えてくれたのは6代目の時田貴夫さん。
若き畳職人の時田さんに、普段あまり見ることができない畳の製造現場を見せていただきました。
「畳の構造は、大昔から変わりありません。 『畳床(たたみどこ)』『畳表(たたみおもて)』『畳縁(たたみべり)』の3つだけ。非常にシンプルなつくりです」
大昔から変わらないというのは、それだけ日本の気候風土に合っていて、完成された床材だということですね・・・。
「そうです。まずこれが畳表(たたみおもて)。うちでは熊本県産のい草を使っていて、見てもらうと分かる通り均一な太さと粘りがある。中国産のい草は安いですが、柔らかくて脆いので傷むのが早いんです。弾力も全然違うんですよ」
さすがの国産ブランド!びっしりと目が詰まっていて、畳目の山が美しい~~~!!
「畳は消耗品ですが耐久品でもあります。お客さまのご予算やご希望に応じたものを張りますが、畳表は良いものを選んでもらった方が結果的にはお得なんです」
「次に、これが畳の土台となる畳床(たたみどこ)。昔の畳は稲ワラを圧縮して作られていましたが、重くて使いにくいという欠点がある。うちでは稲ワラと同じ性能をもったスタイロという素材を間に挟んで、軽くて丈夫な畳にしています」
優れた断熱性・保温性を発揮するスタイロ畳は、畳床からのダニの発生も防ぐという点から、“環境にも人にも優しい畳”と言われているのだそうです。
「最後に、これが畳縁(たたみべり)。どの柄を選ぶかでお部屋の印象が大きく変わるので、お客さまが一番悩むところですね」
こんなにたくさん種類があるんですか?!
迷って迷って、結局自分では決められなさそう・・・!!
「ですよね(笑)。だから最終的には、オーソドックスな売れ筋商品から選んでいただくことが多いんです」
あ・・・なるほど定番のデザインは落ち着きがある!
畳表の質や、畳床のサイズ、畳縁の柄を一つ一つ相談しながら決められるのは、畳屋さんならではの利点なんですね。
ところでずっと気になっていたんですが・・・この柄はあの大ヒット漫画の、例のアレですよね?!
「公式に販売されているものですから、ぼかさなくても大丈夫ですよ(笑)。『鬼滅の刃』の畳縁っていうのがあって、今すごい人気なんです。もちろん一畳サイズの畳にすることもできますが、基本的にはミニ畳に使いますね」
ミニ畳って何かと思ったら、コレか~っ!!めちゃくちゃ可愛いじゃないですかーー♡♡
「鬼滅グッズやフィギュアを置いてもらう台座にちょうどいいですよね。思わぬところから和モノのブームが来て、畳屋としてもとても喜んでいます。日本の漫画やアニメは海外でも人気なので、将来的にはネットで販売できるような仕組みを作れたら良いなと思います」
現在は店頭販売のみ、とのこと。「ぜひ欲しい~っ!」という方のために、サイズと値段をお伺いしました♪
『鬼滅の刃』ミニ畳
★11cm×11cmの正方形 300円
★20cm×20cmの正方形 500円
★直径23cmの円形 3000円
お問い合わせはお電話で
「時田敷物店」☎0254-43-2304 までご連絡ください!
「生活様式の変化に伴って和室のある家が少なくなってきました。でも、このコロナ禍でおうち時間が増える中、やはりゴロンと寝転がれるスペース、ベタッと直接座れるスペースが欲しいという声も聞かれます。そんな時は、リビングの一角を畳のコーナーにするとか、インテリアっぽく畳を取り入れるとか、生活を楽しむ方法の一つとして畳を思い出して頂けたらと思いますね」
「新しいニーズを作り出すことが目標」という若き6代目は、柔軟な考え方を持ったアイディアマン。
取材時に私たちが「畳縁の端切れが買えたらいいのに~♡」と言ったところ、「あ、それいいですね!すぐにやります」と応えてくださいました(笑)。
今回は、素材として提供して頂いた畳縁の端切れでこんなモノを作ってみました!
畳縁のバッグ&ポーチ♪
生地に畳縁を縫い付けるだけで、簡単に雰囲気のある和柄小物が出来上がります。
さっそく「5枚組で100円くらいかなぁ?」と算段されていたので、近々店頭で入手できるのではないでしょうか!
東京オリンピックの開催、『鬼滅の刃』の大ヒットで、和モノのブームは今後もしばらく続いていきそうです。
今こそ畳の魅力を見直して、暮らしの中にホッとする和のデザインを取り入れていきましょう!
まちの畳屋「時田敷物店」。ぜひお気軽にお訪ねください♪
施設情報
住所 | 胎内市東本町8-3 |
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TEL | 0254-43-2304 |
営業時間 | 8:00~17:00 |
定休日 | 日曜 |